永田の元気の出るブログ

本当に普通のよくあるつまらない話しかしません。

火傷するなよ!

愛犬が亡くなった

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昨日の昼過ぎに愛犬が亡くなってしまった。

 

僕が16歳の頃に家にやってきたと記憶している。

 

学校から家に帰宅すると可愛い黒い塊が、

こちらを見ながらキャンキャンと鳴いていた気がする。

名前もすでにちょびと決まっていた。

 

その前にシベリアンハスキーを飼っていたが、

その2年ほど前にそちらは亡くなっていて、

外で飼っていたので一緒に寝たりできなかったのが少し寂しかったもので、

小型の豆芝がきたときは内心とても嬉しかった。

 

小さいころのことはもうほとんどすでに覚えていないが、

犬用のソファの中で丸くなっている可愛い姿は今でも少し思い出せる。

 

可愛くてイタズラをしても僕は全く怒れなかった。

家族はティッシュを人箱引っ張り出して散らかしているのを見て

怒ったりしていたが、僕は一切怒らなかったからか、

怒られるといつも僕の横にちょこんと座り、

怒る家族を見つめていた。

可愛い・・・・。

 

まだ幼い頃に、ドッグランに連れていったことがあり、

そのころに他の犬に思い切り噛まれてしまってから、

それがトラウマでずっと臆病になってしまい、

誰彼構わず思い切り噛むようになっていた。

 

家族が噛まれた時なんかはそりゃもう本気で噛まれるので、

親も本気で怒り、ちょびは小屋に逃げ込んでウーウー唸っていた。

僕も何度も噛まれたことがあるが滅多に怒ることはしなかった。

噛まれても痛いのを我慢して犬が安心するまで噛ませたままにしていた。

落ち着いてきたら口の中に指をいれて口を開けさせ、

傷口を見せて痛いよというと傷口をペロペロと舐めてくれた。

 

何回本気で噛まれたかも覚えてないが、10回以上は軽く噛まれていたと思う。

今でも腕にその傷は残ったままだが、どうせなら一生消えないでいてほしいと思う。

意外と僕は重い人間なのかもしれない。

 

毎日帰宅すると足元にやってきて、

足のにおいを嗅いだらそそくさと家の中をテクテク歩き回っていた。

可愛いので追いかけたあとにあぐらをかいて座りこむと、

膝の上に乗っかってくるので少し撫でてからなでるのをやめると、

まだ続けてと手招きをしながらこちらをずっと見つめていた。

それがたまらなく可愛かったのでいつもそれを繰り返していた。

ある日はそのまま膝の上で寝てしまったり、

ある日は途中で飽きてどこかへ行ってしまったりしていた。

 

新しいおもちゃを買ってくるとすぐに飛びついてしばらくアグアグした後に、

投げてとこちらまで持ってくるので投げるとおいかけていき壁に激突しながら咥え、

こちらまで走ってもってきたり、

そのままその場でアグアグしたり、

30分で飽きたりして、そのままボールをストンと落として他のことを始めたり、自由だった。

自分の手が届かないところにボールが入るとこちらを見つめて、

ねぇ、入っちゃったから取ってという顔でこちらを見つめ、

手をつっこむと一緒になって顔を突っ込んでいた。

 

しつけというしつけをほとんどしなかったので、

いうことを聞かずに自分でやりたいことをやる姿がとても好きだった。

 

夏の暑い日は2階の廊下が風通しが良かったのでよく階段の上のところで寝そべっていた。

僕が自分の部屋のドアを開けるとよくついてきた。

そのまま布団の上で寝っ転がり掛け布団に顔を突っ込んでグリグリして、

そのままパタッと寝転んで寝るのかと思いきや突然スクッと立ち上がり、

また廊下へ戻って行く姿を見て、よくそのまま追いかけて一緒に廊下に座り込んでいた。

今思うと犬がすりよってくるというより僕がいつもすり寄っていたと思う。

昔占い師にペットや子供を心の拠り所にするタイプと言われたことがあるが

まさにそうだなと今思う。

 

2年ほど前くらいからか、

ボールでもほとんど遊ばなくなり、

散歩もトイレが済んだら家のほうにすぐ向いて帰るようになり始めた。

昔は散歩中に僕が走り出すと一緒になって走っていたが、それも無くなった。

いつしか唸ることも無くなり、昼間はずっと寝てばかりになるようになってきた。

そろそろ歳なのかなと思っていると、

ここ半年くらいか、名前を呼んでも反応することが減ってきていた。

ほぼ目の前で名前を呼ばないと反応しないくらいになっていた。

 

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散歩中もよく足がもつれたり、

玄関の自分の背と同じくらいの段差をジャンプするのも時間がかかるようになっていた。

そろそろかなと思っていたが、23日の夜に散歩へ行き、トイレを済ませて帰宅し、

次の日の朝ご飯をあげ、そのまますぐに眠ってしまい、

僕はそのまま出掛けていったところ

家族からちょびが死んじゃったと連絡があり、

 

すぐに帰ろうと思い帰宅したが、

家族はそそくさと動物霊園の人に火葬の手配をし、

預かってもらった後だった。

最後亡くなった姿を見ることはできなかった。

それがとても悔しくて、ロクに散歩もいかなかった家族を少し恨んだ。

とはいえ犬の腐敗は早いので、早いうちに引き取ってもらったのだろうし、

リビングに長い間遺体をおいておくのも家族としても悲しかったのだろう。

 

テーブルの斜め後ろに犬小屋があったのだが、

それももう外に出して、小屋があった部分はキレイに掃除されていた。

今日朝ごはんを食べているときに、

小屋があった場所からカシャンと小屋を叩く音がした気がして、

振り向くとただの壁と床だった。

その時に改めてもう会えないんだなと強く認識した。

ご飯が涙でボタボタと濡れた。

 

僕は家族とあまり仲が良くないので、

兄から遺体の火葬場や埋葬先だけ亡くなった日にきいていたので、

一人で霊園に連絡を取り、火葬の時間を聞いてかけつけた。

他の遺体との合同火災だったので、最後に遺体に一目会いたかったが、

無理なものであった。

 

愛犬の遺体の焼ける匂いを嗅ぎながら最後の別れを告げ、

帰宅した。

 

そのまま眠りこけてしまったのだが、

夢でもう一度ちょびが出てきた。

夢の中でももう死んでしまったよと聞かされたが、

外を歩いているとちょびがこちらに向かって走ってきた。

見た目が少し幼くなっていたりと違っていたが、ちょびだとすぐに分かった。

 

そのまま連れて家に帰り、なんだ大丈夫だったんだと言うと

撫でてくれと、そのまま目の前で寝転ぶので撫でていると、

ほどなくして急に体が冷たくなり、目の前で亡くなった。

死に目にあえなかった後悔として、

最後に体を触ることができなかったのがとても悲しかったからか、

最後のお別れを言いに会いにきてくれたのかもしれない。

目が覚めると目が真っ赤になっていた。

 

明日の午前中に納骨をしたら、墓前にお菓子をお供えしに行く。

狭山湖動物霊園という湖畔の近くの山の中の墓地に眠ることになる。

芝生のキレイな静かな墓で

生前は他の猫や犬たちとほとんど仲良くすることが無かったので、

これからは仲良くしてもらえたらいいと思う。


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